遺伝子操作で副作用のない鎮痛剤が可能に!?
健康トレンディーより
<遺伝子操作で副作用のない鎮痛剤が可能に!?>
世の中にはがんなどの病気の痛みで苦しんでいる人が大勢
いるが、ひょっとしたら、このような痛みをまったく副作用
なく取り除くことにつながるかもしれない研究報告が最近
Nature 誌に発表された。
<研究のきっかけ>
この研究を行なったのはケンブリッジ大学の Geoffrey Woods
博士が率いるチームだが、最初にこの研究のきかっけから
紹介しよう。
パキスタンの少年1人とその親類の子供が6人いた。
彼らはすべて痛みを感じることがなかった。
それ以外の感覚は正常だった。
触覚や圧覚は正常だったし、温度も感じることができたし、
他人からくすぐられて感じることもできたのである。
痛覚だけなかったのである。
痛みは怪我などを防止するために動物に本来的に備わって
いるものだから、これがなければ危険極まりない。
実際、パキスタンの少年は大道芸人であったが、14歳の
ときに屋根から飛び降りて死んでしまった。
また親類の2人の少年は舌を一部噛み切っている。
<研究結果>
パキスタンの少年らは、痛みと鎮痛剤を研究するには格好な
材料である。
そこで、Woods 博士らは遺伝子レベルで関係当事者を
調べた。
その結果、次のようなことがわかった。
1. SCN9A という遺伝子があって、これが痛みを感知する
のに必要であると思われる voltage-gated sodium channel
と呼ばれるたんぱく質の製造に関わっている。
2. 正常な人の場合にはこのたんぱく質は痛みを感知する神経
細胞(ニューロン)の末端に高い濃度で存在する。
痛みの刺激が感じられると、そのたんぱく質が刺激を増幅
しながら神経細胞に伝え、脳に電気信号が送られ、脳が
痛みを感じる、という流れになる。
3. ところがパキスタンの少年たちの場合には、たった1つの
遺伝子に突然変異があって、問題のたんぱく質の働きの
スイッチを切っていたのである。
そのために、痛みの刺激が痛みを感知する神経細胞
に届かず、その結果脳にも電気信号が送られていない
ことがわかったのである。
<研究の意味>
現在、利用されている鎮痛剤には各種のものがあるが、
例えば、モルヒネのような鎮痛剤は呼吸器に悪影響を及ぼし
たり、眠気を誘ったり、中毒になったりするという副作用が
ある。
それ以外の鎮痛剤も胃の出血を招いたり、心臓によくない
などの副作用がある。
ところが、今回の研究結果で明らかになったことは、
パキスタンの少年らは遺伝子の突然変異のおかげで、
痛みを感じず、その副作用もないということであった。
これは、将来は遺伝子操作によって痛みを感じず、かつ
副作用がない鎮痛剤を可能にすることができるかも
しれないということである。
この分野の専門家は次のようなことを述べている。
「この研究はモルヒネ受容体(脳や神経系に存在するモル
ヒネと結びついて鎮痛や多幸感などをもたらす受容体)と
同じくらい画期的なものであり、この研究のおかげで
鎮痛剤の開発の次なるターゲットが明確になった。」
[出典]健康トレンディー
http://www.kenko-trendy.com/nakazawa/002127.html
<遺伝子操作で副作用のない鎮痛剤が可能に!?>
世の中にはがんなどの病気の痛みで苦しんでいる人が大勢
いるが、ひょっとしたら、このような痛みをまったく副作用
なく取り除くことにつながるかもしれない研究報告が最近
Nature 誌に発表された。
<研究のきっかけ>
この研究を行なったのはケンブリッジ大学の Geoffrey Woods
博士が率いるチームだが、最初にこの研究のきかっけから
紹介しよう。
パキスタンの少年1人とその親類の子供が6人いた。
彼らはすべて痛みを感じることがなかった。
それ以外の感覚は正常だった。
触覚や圧覚は正常だったし、温度も感じることができたし、
他人からくすぐられて感じることもできたのである。
痛覚だけなかったのである。
痛みは怪我などを防止するために動物に本来的に備わって
いるものだから、これがなければ危険極まりない。
実際、パキスタンの少年は大道芸人であったが、14歳の
ときに屋根から飛び降りて死んでしまった。
また親類の2人の少年は舌を一部噛み切っている。
<研究結果>
パキスタンの少年らは、痛みと鎮痛剤を研究するには格好な
材料である。
そこで、Woods 博士らは遺伝子レベルで関係当事者を
調べた。
その結果、次のようなことがわかった。
1. SCN9A という遺伝子があって、これが痛みを感知する
のに必要であると思われる voltage-gated sodium channel
と呼ばれるたんぱく質の製造に関わっている。
2. 正常な人の場合にはこのたんぱく質は痛みを感知する神経
細胞(ニューロン)の末端に高い濃度で存在する。
痛みの刺激が感じられると、そのたんぱく質が刺激を増幅
しながら神経細胞に伝え、脳に電気信号が送られ、脳が
痛みを感じる、という流れになる。
3. ところがパキスタンの少年たちの場合には、たった1つの
遺伝子に突然変異があって、問題のたんぱく質の働きの
スイッチを切っていたのである。
そのために、痛みの刺激が痛みを感知する神経細胞
に届かず、その結果脳にも電気信号が送られていない
ことがわかったのである。
<研究の意味>
現在、利用されている鎮痛剤には各種のものがあるが、
例えば、モルヒネのような鎮痛剤は呼吸器に悪影響を及ぼし
たり、眠気を誘ったり、中毒になったりするという副作用が
ある。
それ以外の鎮痛剤も胃の出血を招いたり、心臓によくない
などの副作用がある。
ところが、今回の研究結果で明らかになったことは、
パキスタンの少年らは遺伝子の突然変異のおかげで、
痛みを感じず、その副作用もないということであった。
これは、将来は遺伝子操作によって痛みを感じず、かつ
副作用がない鎮痛剤を可能にすることができるかも
しれないということである。
この分野の専門家は次のようなことを述べている。
「この研究はモルヒネ受容体(脳や神経系に存在するモル
ヒネと結びついて鎮痛や多幸感などをもたらす受容体)と
同じくらい画期的なものであり、この研究のおかげで
鎮痛剤の開発の次なるターゲットが明確になった。」
[出典]健康トレンディー
http://www.kenko-trendy.com/nakazawa/002127.html
| HOME |

