[咽頭筋の運動が睡眠時無呼吸を軽減]
(HealthDay News 2009年5月8日)
軽度から中等度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の軽減に、舌や咽喉の運動が
有用であることが、新しい研究によって示された。
今回の研究では、3カ月のプログラムがOSAの重症度の40%軽減に有用である
ことが判明。
血中酸素飽和度の低下や眠気、いびき、睡眠の質の低下などの症状が改善
したという。
運動を行った中等度のOSA患者10例のうち、8例が軽度、2例がOSAなしに
再分類された。
ブラジル、サンパウロ大学睡眠研究所のGeraldo Lorenzi-Filho博士は
「一般的に、口腔咽頭筋を強化し、鍛えても、睡眠中の患者に便益はないと
考えられてきたが、最近の研究で、ディジェリドゥー(アボリジーの木管
楽器)の演奏がいびきやOSAの軽減に有用であることが判明。
日中に行ったことが睡眠中にすべて失われるわけではないことが示された」と
説明している。
同氏らは今回、軽度から中等度のOSA患者16例に、1日1回と週1回の舌と
咽頭の運動を行ってもらい、残り15例には深呼吸と生理食塩水による鼻洗浄を
行うプラセボ治療を行った。
プラセボ群では症状が変化せず、また両群ともOSAの原因である2つの因子、
つまり体重にも身体サイズにも変化は認められなかった。
Lorenzi-Filho氏は「上気道の筋肉は極めて複雑で、 OSAの発症機序の解明
にはほど遠い。今回行った運動は上気道の正しい生理機能を標的とし、上気道
リモデリングを促進するものである」と述べている。
研究結果は、米医学誌「American Journal of Respiratory and Critical Care
Medicine(呼吸器・クリティカルケア医学)」5月15日号に掲載された。
http://www.healthdayjapan.com/
[歯医者なんか怖くない! 広がる無痛治療]
(iza 2008年4月10日)
歯をキーキー削る音。
聞くだけで治療の痛みを思い出して憂鬱になる人も多いだろう。
近年は医療技術の発達で歯の無痛治療の選択肢が広がっている。
保険診療ではないため、治療費は病院によってまちまちだが、「痛いのは
絶対にいや」という人には朗報だ。
特徴を聞いた。
(村島有紀)
<寝ている間に・・・>
麻酔治療には、全身麻酔法と、薬剤でリラックス状態になり、痛みや音を
感じにくくする鎮静法がある。
昭和大学歯科病院(東京都大田区)で、静脈に精神安定剤を少量注入して
リラックスする静脈内鎮静法を見学した。
麻酔医は、患者の男性(86)の脈拍や呼吸数、血圧をモニターでチェック
しながら、静脈に精神安定剤「ミダゾラム」と鎮静剤「プロポフォール」を、
シリンジポンプと呼ぶ持続投与機で量を調節しながら投与する。
歯茎を切開し、顎の骨を削り、親知らずを抜き、骨を研磨し縫合する
大がかりな手術で、所要時間は約1時間。
途中で男性は「もう少し右を向いて」という指示に答えたり、「痛い」と
右手を大きく動かしたりと、執刀医や麻酔医とコミュニケーションをとる。
ところが手術終了直後に感想を聞くと、驚いたことに男性は手術中のことを
覚えていない。
「5分ほど前に目覚めた。まったく、痛くなかった」と、おだやかに話す。
歯科麻酔科の吉村節教授によると、近年、日帰り治療が可能となったことも
あり、通常の虫歯治療でも鎮静法を希望する人が増えている。
「個人差はあるが、男性のように治療したことを忘れてしまう人もいる。
痛みの記憶がないため、治療嫌いになることもない。口の中に何か入れられる
のがいやだという嘔吐反射がある人や全身状態が悪い人、インプラント治療に
向いている」と説明する。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/79408/
[フロス使用が歯周病予防に有効、双生児研究で明らかに]
(DENTAL TRIBUNE 2008年11月Vol.4 No.11)
<米国>
歯周病の原因菌の除去にフロスの使用が有効であることが、双生児を対象と
した研究によって示された。
ニューヨーク大学歯学部歯周病学のPatricia M. A. Corby氏らがJournal of
Periodontology(JOP)に発表した。
<双生児51組でフロスの効果を検証>
Corby氏らは、12〜21歳の双生児51組を対象とした研究で、(中略)
フロスを使用しなかった被験者には、フロスを使用した被験者と比較して
明らかに多量の歯周病関連筋が存在することが確認された。
<フロスの効果に科学的裏付け>
これまでもフロスの有効性は指摘されてきたが、今回の双生児研究によって、
その正当性が科学的に裏付けられた。
http://www.medical-tribune.co.jp/dt/index.html
[フロスや歯間ブラシが主役]
青年期以降の虫歯の好発部位は歯と歯との間「歯間部」です。
歯周病の初発部位は、やはり歯と歯との間「歯間部」です。
こう考えると、「フロス」や「歯間ブラシ」が30歳以降のブラッシングの
主役であり、歯ブラシは準主役です。
従来、歯科界自体がフロスや歯間ブラシを「補助的清掃用具」と分類して
脇役かエキストラのような扱いをしてきましたが、大きな間違いであったと
指摘され始めています。
もし、時間がなくてどちらか一方しか使用できないのであれば、新しい主役で
ある「フロス」や「歯間ブラシ」を選択した方が、虫歯や歯周病を予防できる
可能性が高いのです。
歯と歯との間の歯肉「歯間乳頭」は平均して年間0.07mm退縮します。
歯根が完成する15歳をスタートラインとして考えると、15年後の30歳で
1.0mm退縮し、30年後の45歳で2.0mm退縮する計算になります。
隙間が出来ればプラークが溜まり細菌が増殖するのは当然の結果です。
30歳頃から主役と凖主役の位置づけの概念を転換する必要があります。
歯並びが悪い場合は、歯根が完成する15歳から始める必要があります。
米国の小学校では年に1回〜数回、衛生士による「フロッシング」の授業が
あるそうです。
米国の成人が全員フロスを使っているとは限りませんが、少なくともフロスの
使い方は知っているそうです。
それが元東京医科歯科大学教授エッセイ中の、
現代のシンデレラ物語として話題となった90年代の映画「プリティ・
ウーマン」、その中で、ジュリア・ロバーツ扮する主人公が食後に
フロスを使用するシーンがあった。
アメリカではこれほどフロスが普及しているのだ、と感心したのを覚えて
いる。
につながるのです。
小学校の夏休みに通ったラジオ体操、何十年も経った今でもだいたい覚えて
います。
「ラジオ体操第1」に比べれば「フロッシング」は簡単なので、小学校の
授業に取り入れられれば生涯忘れることはないと思います。
(横山歯科医院)
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